2023.07.14 45期生の試合を観戦して
45期生の試合を観戦して 一期生 吉原 盛裕
今夏の選手権千葉大会は 参加165校・148チーム、24校が部員の減少により連合チームでの参加となりました。
高野連メンバー表を数えて見ると部員20人未満の学校が 全体の約1/3にあたる59校ありました。
千城高野球部も、夏の大会の部員数は 2021年18人、2022年15人、そして今夏2023年は14人と減少しています。
特に今夏のチームは、昨秋13人、今春11人でブロック予選に臨んでおりますが、他校の状況を考えると顧問の
先生方、また保護者会の皆様の努力やサポートもあって、少人数ながらも母校が単独チームで大会に参加出来た
事に感謝しなければ、と感じました。
一方で 勝敗はともかく、一部助っ人選手を含めた少人数のチームで まともに試合が出来るのだろうか?
などと心配もしましたが、新チームは秋季二次予選で見事に公式戦初勝利を挙げてくれました。
45期生達のチームは少人数だけどやれる! 主将三反田君、エース原君を中心に3年生がチームを引っ張って
いけば十分戦う力がある、そう希望が持てる勝利でした。
そして迎えた45期生最後の夏の大会、初戦となる2回戦の相手は やはり千城高同様に少人数で、春の大会には
連合チームで参加した市川昴高校。
この試合、2回の裏に千城高の集中打に相手のエラーも加わり一気に7点を挙げます。
その後は市川昴の2番手投手をなかなか捉えられず回を重ねますが、序盤のリードで勝利を確信させたのは
エース原君の素晴らしいピッチングでした。
120㎞後半のストレートをテンポよく投げ込み全く危なげないピッチングで 終わってみれば7回2安打完封。
中でも芯で捉えられた当りは7回先頭打者に許した2塁打1本のみと ほぼ完璧な内容でした。
攻撃面でも2番鵜沢君、3番原君が共に3安打、4番三反田君が2安打3打点、中軸が役割を果たし、チーム
全体でも12安打を放ち 7回コールド、9-0の快勝でした。
少ない部員数で頑張って来たこのチームですが、私が 秋・春のブロック予選や練習試合を観戦して来た中
でも、度々厳しい場面を目にして来ました。
実際、選手たちも辛い状況が何度もあったことと思いますが、それを乗り越えて勝利を掴んだ後輩たちを
本当に誇りに思います。
2年ぶりに球場に響く母校の校歌ですが、昨夏の悔しいサヨナラでの敗戦をリベンジしてくれた嬉しさや、
来年は単独チームで出場出来るだろうか、などの心配も心をよぎったり、複雑な心境で聞いておりました。
迎えた3回戦の相手は優勝候補の一角でもある八千代松陰高校。
八千代松陰高校は 部員121人、2019準優勝、2020~21ベスト4、昨秋ベスト8と、甲子園に近い位置にいる
本当の強豪校です。
正直な気持ちですが 私がこの試合に期待するのは勝利ではなく、選手それぞれが自分の最高のプレーを
見せてほしい、それだけでした。
エース原君はこの試合でもストレートの球速127~8㎞を記録するも、なかなか八千代松陰打線を抑える事は
難しく初回7失点を喫しますが、続く2回は見事に無失点で切り抜けるナイスピッチングを見せてくれました。
そしてこの試合一番の盛上りは、初回7失点で迎えたその裏の攻撃で、先頭打者の及川君がいきなり左中間を
破る3塁打を放ち、続く2番鵜沢君のタイムリーヒットで生還、さらに3番原君がセンターオーバーの2塁打で
続いた場面でした。
結果的にこの回は1点に留まりましたが、強豪校相手に堂々と2本の長打を含む3連打で1点をもぎ取ったのです。
正に私が、皆が期待した通り、母校のグランドで培ってきた自分たちのプレーを見せてくれた場面であったと
思います。
2~3回戦を通して全選手がグランドに立った今年の夏、記憶に残る45期生最後の夏の大会となりました。
そして最後にもう一つ、心から感謝したいのが在校生の応援です。
ここ3年はコロナの影響から応援にも制限があり在校生の応援はありませんでした。
コロナ以前は、ベンチ入りしない野球部員がスタンドで応援する形でしたが、今年はベンチ入りする選手すら
その人数に満たない状況の中で、大勢の同級生たちが応援団として吹奏楽部の皆さんと共にスタンドから熱い
応援を送ってくれ、大いに試合を盛り上げてくれました。
私達1期生が現役の時は夏の大会は全校応援で、サッカー部の同級生が応援団長を務めてくれましたが、
その同級生は今でも仕事の都合がつけば後輩たちの試合をスタンドから一緒に応援してくれています。
やはり友達の応援は一番嬉しいし盛上りますよね、在校生の皆さん 本当にありがとうございました。
部員減少に歯止めを掛ける事は難しいのかも知れませんが、何とか母校野球部が存続してくれる事を祈ります。
皆様、今後とも千城台高校野球部を一緒に応援してください! 宜しくお願い致します!!