2022.07.11   第104回全国高等学校野球選手権千葉大会 2回戦 県野球場

 

 千城台  VS  船橋北  

 


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【 感 想 】

 本当に素晴らしい試合を観せてもらいました。

 白熱した競合いのゲーム展開、先発投手市東君の頑張り、 主軸打者を中心とした長打や適時打、

 練習してきた堅実な守備や好プレーもありましたが、

 何よりも スタンドで応援している私の心に響いたのは 部員一人一人の、そしてチーム全体の

 絶対に勝つ、最後まで諦めない、という姿勢と気持が強く伝わって来たことでした。

 

 初回 先頭打者原君がいきなり3塁打を放ち先制、その後 序盤は点を取り合う展開。

 4回までは船橋北にツキがあり、完全に打取った打球が再三のタイムリーとなって毎回失点を許すも、

 先発市東君の粘りのピッチングと堅い守備で最少失点に抑えます。

 そして千城高打線も、菊野君・三反田君・大内君ら主軸の活躍で反撃し、

 5回終了時点で5-4と1点リードし後半戦へ。

 

 6~7回に3失点し逆転を許し、逆に打線は船橋北の2番手左腕に6~8回を0点に抑えられて

 最終回を迎えます。

 終盤の展開から 2点差を追いつくのは難しいかとも思われましたが、ここからこのチームの

 諦めない気持ちが その真骨頂を発揮します。

 主将大内君のこの日3本目のヒットでノーアウト1・3塁のチャンスを作ると、代打鵜沢君が

 犠牲フライで先ず1点。

 1アウト1塁となりますが、続く森下君がヒットを放ち 再び1・3塁と今度は同点のチャンス。

 ここで伊東君がスクイズ、3塁ランナーの大内君が帰り 土壇場で同点!!

 

 ここ20年近くほぼ毎年夏の大会を観戦してきました。

 過去の試合を振り返ると、先制したり序盤リードしても その後追いつかれたり逆転を許すと

 なかなか反撃出来ずに終わってしまうというパターンを多く見てきましたが、

 今年のチームは 諦めない気持ちを前面に出して戦い、最終回に見事に2点差を跳ね返し

 同点に追いついたのです。

 

 今夏の大会は若干の規制は残るものの 久し振りに一般の観戦も可能となり、月曜日では

 ありましたが 30代・40代の年長のOBも 多数スタンドを訪れ後輩たちを応援していました。

 劣勢を跳ね返した後輩達の姿は 皆にとっても忘れられないものになったと思います。

 

 44期の3年生は入学時から丸々2年半の間、コロナに影響を受けた高校野球となりましたが、

 この最後の大会、素晴らしい試合で高校野球を卒業することとなりました。

 出来ればこのチームの試合をもっと観たかったという思いも強くありますが

 3年生は 今後はOBとして、一緒に後輩たちを応援してください!

 今秋の大会で 1・2年生の成長した姿を観られる事が楽しみです。

 

 3年生の保護者会の皆様、長い間 野球部をサポートしてくださリありがとうございました。

 お疲れさまでした。

 今後も千城台高校野球部の応援を宜しくお願い致します。

 

 OB会長 1期生 吉原

 


2022.7.12 千葉日報